PDFファイルを利用した入稿がこれからのスタンダードです。

ネット印刷・印刷通販のご利用において
PDFファイル入稿はデファクトスタンダードです。

理由はシンプルです。現在の印刷の世界はPDFファイル形式を前提にすべてがオペレートされているからです。少し専門的になりますが、日本はかなり世界潮流から遅れたのですが、それでも5年前ぐらいからは出力機がそれまでのポストスクリプトという言語からPDF技術を前提とした仕組みに変わりました。故にPDF形式で入稿いただければ原理的に出力エラーは極めて生じにくくなっています。

実はIllustratorの内部処理もPDF言語で行われています。

ながらくネット印刷会社にとって理想の入稿データは「epsファイル」「aiファイル」でした。しかし前者は旧規格であるポストスクリプトを前提としたファイルです。そして後者はバージョン10以降は内部処理はすべてPDFの書式に則って行われています。Illustrator10以降といわれると(厳密には9以降)そんなに昔から?と思われる方がほとんどだと思われます。ながらく「入稿ファイルはeps」とされてきたのは現場の出力機がポストスクリプト前提だったからです。その出力機器の償却がようやく終わってPDF準拠の出力機が主流を占めるようになったのが日本ではおよそ5年前というわけです。

こんなにあるPDF入稿のメリット

PDFファイル形式で入稿すればこれだけのメリットがあります。

工場での処理がPDFベースなので出力エラーが極めて生じにくい

前述したように現代の出力の現場はPDFが前提です。PDFで入稿されたデータが出力側で誤変換されるということはほぼありません。(特に近年はそうです)

アウトライン忘れ、リンクファイル欠けといった頻出の入稿エラーを回避できる。

PDFはフォントをエンベッドという手法でファイルに埋め込んでしまうのでアウトライン処理をする必要がありません。またPDFを出力する際にリンクファイルをすべて内包してしまうので、リンクファイルが欠けて再入稿というリスクが生じません。

品質を落とさずファイルサイズを大幅に小さくできます。

PDFファイルはその変換を適切に行えば劣化ゼロでファイルサイズを三分の一から十分の一まで縮小できます。アップロードがなかなか終了しないというイライラがなくなります。

PDFファイルに変換すれば作成ソフトの違いから生じる問題の多くを回避できます。

これに関しては同業者の中でも異論があるかもしれません。たしかに四,五年前迄はソフトウェアによっては出力するPDFに癖があって、正確に出力できないというリスクが確実にありました。しかし、出力側の進化とPDF技術の汎用化によって、処理に困るPDFというのは滅多に見られなくなりました。少なくとも一般的な知名度のあるソフトウェアが出力するPDFファイルが出力の足枷になるということは弊社の経験則では近年まったくありませんでした。

【重要】ただしPDFファイルならなんでもOKではありません。

上述のようにPDFはその汎用性で印刷用のファイルの基準になりました。しかし、ご存じのようにPDFファイルは印刷のために特化したファイルではありません。むしろ違う用途での利用が社会的に重宝されているのは、皆様がご存じの通りです。故に印刷原稿としてPDFを出力するためには、そのための事前設定が必要です。

しかし設定は難しくありません

Illustrator・Photoshop・InDesign等のAdobeのソフトウェアならば、PDF出力の際に「PDF/X4」という規格を選べばまず問題ありません。(ただしデフォルトのPDF/X4は日本人的品質要求から鑑みるとすこしデータの圧縮が強すぎるので、スキルのある方は若干設定を弄った方がよいです)Adobe系のソフトウェアでなくても、それぞれのソフトウェアの設定で一番高画質のモードで出力すれば大丈夫です。(このあたりがアバウトでも問題なくなったのは最近なのですが・・)

疑問点はなんでも弊社にお問い合わせください。

弊社は最初の起業時は「PDF入稿専門」を掲げたほどPDF入稿についてはこだわりがあります。PDF入稿についてご不明な点がありましたら、なんなりと弊社にお問い合わせ願います。