ポスターとは

商品概要

ポスターという単語は日常生活に溶け込んでいます。それだけ社会的にニーズがあり存在感のある印刷物です。また大サイズの印刷物は家庭用のプリンターでは印刷できません。業務用の大型出力機を使用する場合もインク・トナーを大量に消費するので割高になります。ある意味、オフセット印刷の強みがもっとも生かせる印刷物です。

主な紙の規格・サイズと用途の一覧

A判・B判
規格 サイズmm 用途
A2 420 × 594 イベント告知・屋内広告
A1 594 × 841 催し物告知・店頭広告
B3 364 × 515 イベント告知 ・サークル勧誘・ライブ告知
B2 515 × 728 街頭広告・啓蒙普及・官公庁系
B1 728 ×1030 駅貼りポスター・イベント会場利用

サイズの選び方

ポスターの定番はA2とB2です。弊社の取扱量もこの二つのサイズが7割を超えています。一般的なポスターを想像すれば、そのサイズがほぼA2かB2です。

A2かB2か?

印刷物の判型はA判系列とB判系列があります。ネット印刷の世界では圧倒的にA判の利用率が高いです。しかしポスターの世界ではB判の比率も高いです。なぜでしょうか? その答えは「ポスターを貼る場所がB判に最適化されている場合が多い」からです。ポスターを貼るのに適した場所というのは、そんなに短いサイクルで変わったりしません。昭和の時代から「ポスターを貼る場所」として長年使われている箇所が意外に多いのです。旧い時代の印刷物はB判が基準でした。要はその名残なのです。

用紙の選び方

弊社で御用意している紙の種類はコート紙・マットコート紙・上質紙の3種類です。

コート紙(光沢紙)とは

表面に塗工して光沢感を強調した用紙です。オフセット印刷の大定番で弊社での受注比率も約7割がコート紙です。特にポスターの場合は8割以上がコート紙です。以前は9割5分ぐらいの高率でした。これでもかなり比率は減っている方です。ポスターはその特性からインクの彩度を最大限有効利用する必要があります。特に理由がない場合はコート紙を使用しましょう。

マットコート紙とは

インクの乗ったところはコート紙同様の光沢を演出でき、インクの乗っていないところは光沢を抑制した塗工紙です。上品さや清潔感を演出できます。医療関係・美容関係の広告の利用が多いです。近年、ポスター用紙としてマットコート紙を指名するお客さまが増えています。その理由は小さいサイズの印刷物でマットコート紙を選択する理由とほぼ同じです。ポスターに載っている情報をノート等に書き写してもらう可能性が高いのであれば、比較的至近距離での可読性に優れるマットコート紙はお薦めです。

上質紙(マット紙)とは

上質紙は塗工されていない書き込みに適した、いわゆる普通の紙です。厚くしたコピー紙・薄くした画用紙といえば想像しやすいでしょう。以前はポスター印刷でわざわざ上質紙を選ぶ人は非常に少なかったです。しかし印刷機の性能が上がったのと、「エコロジー・オーガニック・手作り感」の雰囲気を強調する力は他の紙に劣りません。特に手書きの文字やイラストを「そのまま」の雰囲気で大量複製するのにこの用紙の選択は有用です。

紙の厚みの選び方

用紙の厚さの目安は、以下の通りです。ポスターは大きさ故に破れやすいので70kg・90kgといった薄い紙は不適切です。弊社の受注実績の9割は135kgの厚さです。多くの印刷関連の人たちにとって「ポスター=135kg(コート)」というのは定番中の定番として他に選択の余地が無いと考えている人も多いぐらいです。

110kgは不適切か?

上記と矛盾するようなことを書きますが110kgでも問題ないです。特にB3サイズなら110kgの方が適切では無いかと考えるぐらいです(弊社の見解です)用紙の品質も向上の一途を辿っており、110kgだからといって破れるリスクはほぼありません。B1等の大型ポスターは貼るのにもコツがいるので、ちょっとした不注意で破れないまでもシワが寄るリスクを避けるためにも135kgがよいです。一方一人で問題なく貼ることができるB3・A2ポスターはそのリスクが低いので110kgの方が紙が柔らかい分、扱いやすいです。弊社御利用のプロフェッショナルな発注者は「ポスターは110kg」という方針をお持ちのところもあります。

 

連量 特徴・用途
135kg ポスターの超定番です。しっかりした紙厚ゆえに破れにくくシワが寄りにくいので
リスク回避のためにもこの厚さを選択するのが適切です。A1・B1の場合はほぼ必須。
迷ったらこの紙厚を選びましょう。
110kg B3サイズならこの紙厚の方が適切だと弊社は考えています。
A2サイズの135kgポスターは意外と
無骨なほど分厚いと感じる人も多いです。
好んでこの紙厚を選ぶ人もいるのはそういった理由です。